立春の朝に搾り上がったお酒をその日のうちにお楽しみいただく『立春朝搾り』。若戎酒造の『立春朝搾り』は、おかげさまで11年目を迎えました。これも皆様方のおかげと、心より感謝しています。ありがとうございます。
造り / 純米吟醸・生原酒
使用米 / 五百万石(富山県産) 精米歩合 / 60%
使用酵母 / 若戎六七号酵母 (WK-67)
日本酒度 / -1.0 アルコール分 / 17度台
酸度 / 2.0 アミノ酸度 / 1.2
出荷本数 / 1.8L/678本 720ml/3,447本
マスカットを思わす様な爽やかでフルーティな芳香、上質な酸味が、キュッと爽快なキレを生み、気品ある甘みにまとめています。本日、搾り上げて瓶詰したばかりのこのお酒は、しぼりたての醍醐味である、生まれたてのフレッシュで躍動感溢れる味わいを、存分にお楽しみいただけます。
今期の若戎酒造の『立春朝搾り』の酒造りは、昨年11月4日、原料米の酒造好適米・五百万石が、富山から入荷してスタートしました。到着後間もなく自社にて60%まで精米。お酒の「モト」である酒母の仕込みを12月25日に行い、年をまたいで14日間、じっくりと丁寧に育てました。
1月8日から、醪の仕込みを開始。伊賀青山は年末から冷え込みが大変厳しくなり、絶好のコンディションの中で、仕込み作業を行うことが出来ました。毎日、状貌(醗酵の様子)、そして、味と香りを確認して、比重やアルコール度、酸度、アミノ酸度を分析。細心の注意を払いながら、温度管理を行い、醪を見守ってきました。
今期の造りでは、原料米が溶けやすかったため苦労しましたが、例年よりも麹米と掛米とで大きく造り分けをした結果、理想通りの蒸米となり、目標通りの麹と掛米にすることが出来ました。2月3日、醪は24日目を迎え、上槽を開始。立春の未明に搾り上がったお酒は、深夜から瓶詰を始め、早朝からは予約受注した19の酒販店も参加して、総勢60名で協同でラベル貼りや箱詰め作業を行い出荷の準備を進めました。
協同作業は、7時には無事に終了。大村神社の金山宮司様の御祓いを受け、「春一番」と「幸福」をお届けするとっておきの縁起酒『立春朝搾り』が完成しました。
その後、参加した酒販店の関係者は、蔵元手作りの朝御飯「立春朝御飯」を囲んで、お互いの労をねぎらい、その日のうちにお客様へお届けするために、休む間もなく帰路に着きました。
「若々しさ」と「えべっさん」にちなんだ、縁起の良い酒 『若戎』。めでたさいっぱいの若戎の『立春朝搾り』で、一人でも多く、笑顔になっていただければ幸いです。
笑顔に乾杯!! 若戎。